冬休みの工作シリーズ。
久しぶりにギターでも練習してみるかなあと思い立ったのは良いですが、普段は夜しか触る時間がないので、アコギはうるさくてだめで、エレキをヘッドフォンで鳴らすしかありません。アンプは持っていなくて、普段はPCのアンプシミュレータですませてますが、そうなると、オーディオインターフェイスをつないでDAWを立ち上げて演奏用のプロジェクトを開いて、という手順になります。これだけのことですが、ちょっと弾きたいというだけのときにはなかなか面倒です。
調べてみるとそういう用途にはVOX Amplugあたりが定番のようです。ジャックに差すだけ。うん、悪くない。でもまあ、せっかくなので自作してみましょう。特に積極的な音作りはいらないと割り切れば、オペアンプでざっくり10倍ぐらいにすればよいだけです。しかしこちとら音響周りはとんと素人なので先人の知恵を借ります。部品棚にLM358が余っていたので、「LM358、ヘッドフォンアンプ」、でググるとこちらのサイトがヒットしました。これをほとんど丸コピーしつつ、単電源化して、ギターなのでハイインピーダンス受けをするようにちょっとだけ定数を変えて下記の回路にしました。
ブレッドボードに組んで聴いてみると、おっと、なかなか悪くないです。電源を抵抗分割で作ってるあたりとか、出力のLRを直結しているあたりとか、うーん、とも思うのですが、音質は全然こだわらないので。それより小さくて部品点数がないほうがよい。
さて、ここまできて、これぐらいならギターのボディ内に入るんじゃないかと思いつきました。ちょうど、ろくに使ってないトーンコントロール回路を取っ払えば十分なスペースができます。ボディに内蔵した9V電池がそのまま使えるし、トーンコントロールを出入りする信号線のコネクタもそのまま流用できそう。
さて基板を作りましょう。こういう小さい基板を作るときはいったんレイアウトを起こした方が良いですね。KiCadをつかってユニバーサル基板のレイアウト検討をする例がこちらにあるので参考にします。どうせなら目一杯小さくしてやろう。
フリスクより二回りぐらい小さく組めました。そろそろチップ部品の扱いが辛いかと思いきや、これぐらいならどうにかなりますね。さてギターに組み込みます。
デキトゥア!!
ギターのボディに直接ヘッドフォンプラグが刺さります。めっさ便利です。
電源スイッチをつける場所がなくて、オンオフは電池の抜き差しで行います。ここはどうにかしたいところ。ボリュームは割り切ってギター側で制御するようにしたのですが、歪と音量が連動してしまうのでやっぱボリュームは欲しいです。ボディに穴を開けるのはちょっとためらうところですが、いろいろやろうとすると避けられないかんじですねえ。
さて、これで練習がはかどる、と安心してしまって練習しないのがわたしのいつものパターンなのですがどうなることやら。
(2018/1/8追記)
けっきょく、運用上一番問題な電源スイッチだけ対処しました。。イヤフォンはシールドジャックの脇をむりやり引き出しました。かっこわるい。。
ナイスアイデア!電池内蔵できているのが、ミソですね。 <br>ボディ厚に対してイヤホンジャックが届いてよかったです。 <br>ちなみに電源スイッチはどうなっているんでしょうか?
ありがとうございます。電源スイッチが無いので電池を抜き差ししてます(泣)。さすがにひどいのと、音量コントロールは欲しいので、スイッチ付きボリュームに変えて、イヤホンは別途シールドの脇からでろーんと引っ張り出そうかなーと考え中です。