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2007-08-05 [長年日記]

映画「夕凪の街 桜の国」

映画館は久しぶりだ。女房子供には悪いがひとりで見てきた。
封切り直後に見たのだけど感想がうまく書けずにいた。

原作は悲劇がむしろ淡々と描かれるところに恐ろしさ、説得力、知性、が感じられるのに、
映画はわしらは悲劇のヒロインじゃ的な演出が多く追加されており少々鼻についた。追加された演出と削除された演出がことごとく気になったので私のような原作大好きっ子は映画を見に行くべきではないと思った。

まあ、とくに「桜の国」をわかりやすくまとめるのは大変だったとは思う。
漫画と違ってページをさかのぼるような見せ方ができないので、時間軸を行ったり来たりするのは大変だっただろう。しかしそれでも、時間軸のシフトの描写は原作の方が圧倒的にうまく、悔いは残る。

まだ見てなくて原作が好きな方は映画より
ただのにっきの読書ノート
書評
を見ながらの再読をおすすめしたい。