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2006-09-28

2001年宇宙の旅

「2001年宇宙の旅」は学生時代に見た映画版が意味不明だったせいで
10年近く原作を読むことがなくて後悔したものだった。

最近突然思い立って、続きの2010年、2061年、3001年、と一通り読んだのだけど、これがたいそう面白かった。続編ものとは相性が悪いのか、
「パート2」以降げんなりするケースが多いのでこのシリーズも敬遠していたのだが、またもや自分の先入観に後悔することになったわけだ。

なんで続編ものが嫌いなんだろうか。
J・P・ホーガンの「星を継ぐもの」もそうだし、
同じクラークの「宇宙のランデブー」シリーズもそうだった。
第一作はほんとに何度も読み返すぐらい好きなのだけど、続編では
だんだんその感動が薄れてくる。やはり謎を残して欲しいという思いがあるのかな。ここであげた例はどれもいわゆるファーストコンタクトもので、
地球外知的生命による謎の行為がだんだんと解明されていくパターンのSF小説だ。
地球人類とは別系で進化し、高度に発達した
知的生命の行為なんてのは、人類にとっては意味不明なままであって欲しいのかもしれない。そういう意味では「3001年」はちゃんと謎や展開の余地を残してあるのが素敵だ。続きは是非書かないでいただきたい。

そういえば、2001年に結婚した私は結婚式の入場のときに映画「2001年宇宙の旅」のテーマである「ツァラトゥストラはかく語りき」(ただし、デオダート版)を流したものでした。他人と同じ屋根の下に住むってことがファーストコンタクトだとかそういう思いは別にこめてませんが、おかげで結婚何年目なのかは忘れることがありません。